テレビ業界で仕事を探している方の中には、「マスター」という職種を聞いたことがある人もいるかもしれません。放送局のマスター（送出マスター）は、「最後の砦」とも呼ばれる非常に重要なポジションです。では、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか？
マスターの仕事内容とは？
マスターの主な業務は、テレビ番組やCMが正しく放送されているかを監視することです。放送局のシステム（営放システム）には、番組やCMの放送スケジュールが登録されており、そのデータに従って映像・音声が適切に送出されているかをリアルタイムでチェックします。
「それって、画面を見てるだけの簡単な仕事じゃないの？」と思われるかもしれませんが、実はとても集中力が求められる仕事です。8時間以上、途切れることなく放送を監視し続けるため、根気と責任感が必要になります。
マスターの仕事の大変なところ
マスター業務の難しさは、単なる監視業務だけではありません。放送システムはコンピューターで制御されていますが、時には機器トラブルやシステムの不具合が発生することもあります。その際、放送事故を防ぐために、素早くリカバリー対応を行うのもマスターの重要な役割です。
また、マスターを通過した映像や音声の信号は、放送局側で再調整ができません。特に東京では、スカイツリーを経由して視聴者のもとへ届けられるため、一度ミスが発生すると取り返しがつかないこともあります。そのため、事前のチェックや迅速なトラブル対応が求められます。
こんな人に向いている！マスターの仕事
マスターの仕事には、以下のようなスキルや特性を持った人が向いています。
- 細かい作業が得意な人：細かいミスも見逃さずに監視する力が必要
- 責任感が強い人：放送事故を未然に防ぐという重要な役割を担う
- 冷静な対応ができる人：トラブル発生時に落ち着いて対処できる
- 映像・音声に興味がある人：テレビ放送の裏側に関わる仕事
テレビ業界を目指すなら、マスターの仕事も選択肢に！
テレビ業界で働きたいと考えているなら、マスターの仕事もぜひチェックしてみてください。放送技術や番組制作に関わる裏方の仕事として、番組をスムーズに視聴者へ届けるための重要な役割を担っています。
「テレビ局で働きたい」「映像・音響に興味がある」「放送技術に携わりたい」と考えている方は、マスターという職種を検討してみてはいかがでしょうか？
