テロップについて

テロップという言葉をお聞きになったことはありますか?

バラエティ番組ではタレントさんの話を簡潔にしたものが画面下に出ていたり、ニュース番組ではそのニュースの見出しや内容が画面下や左右の上に出ていますよね。アレがテロップです。

私が放送の仕事に関わり始めたころと比べて、テロップの数は確実に多くなっています。

今はニュース番組だけで1日800枚から900枚くらいはテロップの発注があるそうです。バラエティ番組や情報番組まで含めるとその倍くらいになるのかもしれません。

テロップ、昔は「写植」と言われていた時代がありました。手書きであったり、活字を1文字ずつ拾って作ったりというものでした。なので、枚数もかなり少なかったです。現在は、テロップ用の原稿が届く(データの場合もあれば手書きの場合もあります)と、校正・校閲→PCで入力や修正→再確認→サーバーに格納→順番付→送出というのがざっくりした流れです。人手がかかっている仕事です。

これからはこの業務はAIによって自動化されていく傾向にあります。例えば首相などの著名人の名前や日付を間違わないようにするという簡単なことはすでに始まっています。あるインターネットニュースで実験をしていたのを見たことがありますが、「完全自動化」ができるまでにはまだ時間がかかると思います。