「テレビ番組ってデータベース(DB)で管理されている」と聞いても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか?
実は、テレビ業界の仕事において、データベース管理は非常に重要な役割を果たしています。テレビ番組やCM、生放送を含め、放送されるすべてのコンテンツはDBによって制御されているのです。テレビ業界への転職を考えている方は、番組制作の裏側を知ることで、放送の仕組みや求められるスキルについて理解を深めることができるでしょう。
テレビ番組はデータベースで成り立っている
例えば、テレビ朝日で放送されている『羽鳥慎一モーニングショー』を例に考えてみましょう。
この番組は、平日朝8時から9時55分まで放送されています。まず、放送時間(放送枠)がデータベースに登録されます。番組はオープニングのVTRから始まり、左上に「おはようございます 8時です」というテロップが表示されます。この表示は時計のように見えますが、実際にはデータベースに登録された情報をもとに出されているのです。
番組ロゴやBGM、スタジオの映像、VTR(V)なども、すべてデータベースに登録されており、決められたタイミングで送出されます。テレビ番組は、生放送であっても細かくDBにスケジュールやコンテンツが登録され、管理されているのです。
CMもデータベースで管理されている
テレビ番組がCMに入る際も、すべてデータベースで管理されています。CMの順番、放送回数、表示する時計の有無などもDBに登録されており、サーバーから自動的に送出されます。番組全体の進行だけでなく、広告の管理にもデータベースが深く関わっているのです。
放送事故を防ぐ「マスター」という仕事
テレビ業界では、データベースへの登録ミスが放送事故につながる可能性があります。そのため、最後の砦として放送内容を管理する「マスター」という部署が存在します。マスターは、番組やCMが正しく送出されるように監視・管理し、放送事故が起こらないようにする役割を担っています。
マスコミ業界への転職で役立つスキルとは?
テレビ業界への転職を考えている方にとって、データベース管理や放送システムの知識は非常に役立ちます。特に以下のスキルを身につけておくと、テレビ局や制作会社での仕事に活かせるでしょう。
- 映像編集ソフトの操作(Premiere Pro、Final Cut Proなど)
- 番組編成・放送スケジュール管理の理解
- 放送機材やシステムの基本知識
マスコミ業界は、華やかなイメージが強いですが、実際には細かい管理業務が多く、データベースを活用したシステム運用が不可欠です。
まとめ
テレビ放送はデータベースを活用して成り立っています。番組制作や放送管理には細かいデータ登録が必要であり、データベースの仕組みを理解することで、テレビ業界への転職やキャリアアップに役立てることができます。
マスコミ業界への転職を目指す方は、データベース管理や放送システムについての知識を身につけ、テレビ局や制作会社で即戦力として活躍できるよう準備しましょう!