「放送のお仕事をやってみたい!」とお考えの方向けに、放送のお仕事って何?をテーマにしたコラムの3回目です。
今回は、技術系と言われるお仕事について少し細かくみていきましょう。
ざっくりですが、技術系と言われるお仕事には、カメラマン、カメラアシスタント、ビデオエンジニア、スイッチャー、編集マン、編集アシスタント、音声、照明、送出マスターなどがあります。
カメラマンは、名前の通り制作現場でテレビカメラを使って撮影をするお仕事です。ディレクターの指示に従って、どのような映像を撮影するのかを構図を含めて決めて撮影をします。スタジオカメラもあればENGと言われるハンディカメラもあります。
アシスタントはその補助全般を担当します。スタジオカメラの場合、ケーブルが他のカメラの邪魔にならないように「さばく」のもお仕事です。
ビデオエンジニアはVEとも呼ばれるお仕事です。
テレビカメラなどの調整や設定をするお仕事です。
映像システムの構築、設計、配線、機材の動作確認、撮影対象の色や明るさなどを、それぞれのテレビカメラの映像信号を管理するお仕事です。また、使用機材のメンテナンスも担当します。
スイッチャーさんは、ディレクターの指示や台本に従って、複数台あるカメラを切り替えていくお仕事です。
編集は、「完パケ(NHKでは完プロ)」と呼ばれるVTRや番組全体を、ディレクターディレクターの指示を聞きながら、ベストの状態に仕上げるお仕事です。
編集アシスタントは、編集マンが円滑にお仕事をできるように、編集のお仕事に関する事前準備すべてがお仕事です。機材のチェック、テロップの文字入力やデザインを編集マンの指示を受けて担当します。
音声は、名前の通り、音に関するすべてを担当します。カメラマンが「画」を撮るのがお仕事ならば、音声は、「音」を撮るのがお仕事です。
照明も、名前の通りのお仕事です。出演者や撮影対象物が一番美しく見えるように、事前の打ち合わせに基づいて、対象を輝かせます。
送出マスターは、最後の砦とも言われるお仕事です。生、収録問わず放送番組やCMが、予定通りに放送されているか、映像や音声に問題はないかなどを確認しています。ここを通った映像や音声やデータ放送が、送信所(東京ではスカイツリー)に送られ、みなさんの
ご家庭に届くことになります。
技術のどのお仕事も、制作やCMのお仕事とタッグを組んで、最大限の効果を出すことが大切です。
皆さんはどのようなお仕事に就いてみたいと思われますか?
次回は、編成、CM運行、データ放送、映画、イベントなどのお仕事をみてみましょう。