放送の歴史 その2

「放送のお仕事をやってみたい!」とお考えの方向けに、放送のお仕事って何?をテーマにしたコラムの7回目です。

今回も引き続き放送の歴史、特にステレオ放送、ハイビジョン、4K放送、8K放送について、少し詳しくみていきましょう。

日本のテレビ放送で、ステレオ放送が始まったのは1978年9月と言われています。それまではモノラル放送でした。カラー放送が始まった当初、画面の端に「カラー」と表示されていたのと同じように「ステレオ」という表示があったそうです。今ではステレオ放送は当たり前ですから表示されることはありませんが、5.1サラウンド放送の場合は[SS]のような表示がされたりします。

ハイビジョン放送はBS放送で先行して始まりました。アナログハイビジョンの実験放送がNHKのBS放送で始まったのが1984年だったそうです。

BSデジタル放送は2000年12月に始まりました。この時に、それまでNHKとWOWOWだけだったBS放送に民放系のBSテレビ局などが参入します。またCS放送のハイビジョン化も始まりました。

地上波テレビ局のデジタル化は2003年12月に始まりました。地上波デジタルが始まることで、高画質(ハイビジョン)化はもちろんですが、ワンセグ放送やEPG、データ放送もといった新しいサービスも始まりました。

2018年12月、4K放送、8K放送がやはりBS放送が先行して始まりました。現時点では、8K放送はNHKのみが行っています。4K放送は民放系のBS局などでも始まっています。これまでのハイビジョン放送よりさらに高画質をうたっています。

ところで4K、8Kって何でしょうか?

現在のデジタルハイビジョン放送は2K放送です。4K、8Kはその4倍、8倍の画素数の映像ということになります。だから今のデジタル放送よりさらに高画質と言われています。

4K画質の放送を観ることができるテレビも少しずつ普及し始めています。これまでの放送の歴史のように、受信機が普及すれば、4K放送の番組が普通になっていくのでしょうね。

次回は、「ネット経由で「番組」を観るお話の予定です。